日常生活での紫外線ばく露

コラム2018.05.07

 

私たちは日常生活の中で、どの程度の紫外線にばく露されているのでしょうか。こ

こでは、日常生活での紫外線ばく露について見ていきましょう。

私たちが浴びる紫外線は、以下のような特徴をもっています。

  • 南に行く(緯度が低くなる)ほど強い。
  • 一年のうちでは春から初秋にかけて強い。(四 〜九 月に一年間のおよそ70 〜80%)
  • 一日のうちでは正午をはさむ数時間が強い。(夏、冬それぞれ午前十時〜午後二時に一日のおよそ70%)

このことは私たちの生活にとって非常に重要なことです。住む場所は別として、季節や時刻を考えて戸外での活動を行えば、紫外線へのばく露を大幅に少なくすることが可能になります。

 実際にどの程度紫外線を浴びるかは一人一人の行動によって異なります。同じ地域でも季節や一人一人の生活スタイル、特に日中の戸外活動時間によって紫外線ばく露量は大きく異なっていることがわかっています。また、私たちが浴びる紫外線は、直接太陽から届くもの(直達光)だけでなく、空気中で散乱して届くもの(散乱光)、さらに、地面等で反射して届くもの(反射光)があります。図はさまざまな場所での紫外線の割合を示しています。